三菱の不正内容が発覚?JC08と10・15モードの違いってなに?
三菱自動車がまたもやらかしました。
「ekワゴン」「ekスペース」「デイズ」
「デイズルークス」の4車種で実際より
も燃費を良く見せる不正を行っていた。
日産自動車側からの指摘で不正が発覚し
ている。なんでも新車開発の為に現行車
をテストした結果、記載されている数値
と大きくかい離していたとのこと。
三菱自動車の相川哲郎社長は「良い燃費
に見せようという意図があったのは確か。
不正行為は意図的」と認めたうえで問題
の解決に全力を注ぐ意を表明した。
三菱自動車の不正発覚は、今回で3度目
になり、消費者の信用を大きく落とした
事は間違いないだろう。
今回の問題を詳しく調べていると計
測内容に問題があるのでは?という
結論にたどり着きました。
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具体的な不正内容
不正内容として今回、三菱自動車が
働いた悪事は燃費の虚偽になります。
どうやら国土交通省が定めた方法とは
違う方法で燃費試験をしていた模様。
では、具体的にどのような方法だっ
たのでしょうか?本来の燃費試験と
合わせて予想していきます。
JC08モードと10・15モード
JC08モードが現在、国土交通省が
定めている燃費試験になります。
10・15モードに比べて燃費が1割
ほど落ちる試験方法になります。
2つのモードも違いはなんでしょう?
要素 | 10・15モード | JC08モード |
平均速度 | 24.4km/h | 22.7km/h |
最高速度 | 81.6km/h | 70km/h |
所要時間 | 1204秒 | 660秒 |
走行距離 | 8.172km | 4.165km |
上の表を見てもらえればわか
ると思いますがJC08モードの
方が条件は厳しいですね。
しかも、10・15モードはエン
ジンが温まった状態から計測
スタートするのに対して、JC
08モードはエンジンが冷えて
いる状態からの計測になります。
当然、計測値に差が生じます。
しかし、出来るだけ私たちが道路
を走る時と同じ燃費に近づけるこ
とが大事なのでJC08モードで計測
する事が義務つけられています。
10・15モードで計測してた?
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現在、原因を調査中とのことで
真相は発覚していませんがJC08
モードでの計測は行っていない
でしょうから10・15モードでの
計測値を表記した可能性が高いと
思われます。
他の車を使って両モードで計測した
数値を発見したので見てみましょう。
車種 | 10・15モード | JC08モード |
トヨタ・プリウス | 38.0km/L | 32.6km/L |
スズキ・アルトエコ | 32.0km/L | 30.2km/L |
ホンダ・インサイト | 31.0km/L | 27.2km/L |
ダイハツ・ムーブ | 30km/L | 27.0km/L |
やはりおよそ1割減になってますね。
現在、ekワゴンの燃費は26~30km/L
程度なのでこの数値が今後の発表で1
割ほど減っていたら10・15モードで
計測していたと予想されますね。
過去の不正は?
176万台リコール
エンジンの不具合によりオイル漏
れやエンジン停止を招く恐れがあ
るとして合計176万台のリコール。
「ミニキャブ」や「トッポBJ」な
ど8車種で2年で4回のリコール
という大記録を打ち立てた。
タイヤのハブ事件
トラックのタイヤが外れて親子3
人を死傷させる事故がありました。
当初は整備ミスとされていました
が、過去に同様の事故が頻発して
おり詳しく調べたところ「ハブ」
の異常が発覚した。
今後の三菱は?
またもや大量のリコールを出し
てしまった三菱自動車ですが今
後はどのような対応をしていく
のでしょうか?
ツイッターなどのSNSからは
「もう買わん」
「またやらかしたのか」
「前の不正から見切った」
「パジェロ売ってくる」
などと厳しい意見が飛んでいます。
度重なる不正問題で完全に消費者
を敵に回してしまった三菱自動車。
三菱と言えば家電も有名ですが当
然そっちに飛び火するでしょうね。
個人的には三菱の冷蔵気がデザ
インもよく機能的なので好きで
すが今後の購入には「待った」
の声が掛かるでしょう。
果たして三菱は消費者の信用を
回復できるのでしょうか?
三菱自動車の国内シェアは1%程
度で今回の件で自ら止めを刺して
いると言われていますね。
小手先の改善策に満足せずに根本
的な対応をして健全なメーカーを
目指してくれる事を願います。