情熱大陸は大圃研内視鏡医。ESD第一人者に迫る!
現代のゴッドハンド、大腸がんなどの権威、
大圃研医師が情熱大陸で特集されます。
大圃研医師は内視鏡が専門、ESDと呼ばれる
内視鏡的粘膜下層剥離術を用い、多くの人を
救ってきました。
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ESD、内視鏡的粘膜下層剥離術って何だ?
早期がん治療の最新技術です。
これまでの治療方法では3時間かかる手術も
わずか30分ほどで終わり、なおかつ患者への
負担も少ないという優れもの。
具体的にはどのようなものでしょうか。
まず、食堂・胃・大腸といった内臓の壁は、
粘膜層・粘膜下層・筋層という3層に分かれ
ています。
がんは、まず内部で発生し、徐々に外へと侵
攻していくため、この3層の粘膜下層と筋層を
剥離することで治療する方法です。
従来の手法では、この病気の部分の切除がで
きるサイズの限界が直径2cmほどでした。
そのため、より大きいサイズの場合、分割し
て除去していかざるをえず、取り残しが発生
したり、追加で手術しなくてはいけない状態
を見逃し再発するといったことが起きていま
した。
今回のESDでは、専用ナイフで一度に切除す
るため、従来の手法で発生しがちだったミス
が少なくなっています。
大圃研医師とは
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情熱大陸に出演する前にもいくつかの雑誌で
インタビューを受ける等、内視鏡医として、
そしてESDの第一人者として有名です。
親子3代に渡る医師の家系であり、子供の頃か
ら医師になるのがあたりまえの環境だったそ
うです。
とはいえ、エリート教育を受けてきたわけで
はなく、なんとなく親が医者だから自分も医
者に、という感覚でした。
しかし、「崇高な志を持たず医者になった」と
言う大圃研さんは医者になると豹変します。
もともと没頭するタイプだったということも
あり、内視鏡に夢中に。
病院の研修が終了した場合、通常は大学の医
局に戻る人が大半ですが、大圃研さんは戻ら
ず研修先の病院で無給で働き始めます。
アルバイトも週末の当直を担当し、常に病院
にいる状態でした。
昔の研修医は薄給で苦しいという話はよくあ
りますが、大圃研もまさにその一人だったよ
うです。
指導する立場へ
100人の医師を育て、1人の医師が100人ずつ救
うことができれば、1万人の患者を救える
の信念のもと、世界を股に掛け後進の指導に
当たっています。
内視鏡の権威として、2000年からESDを取り入
れてきた大圃研医師の下には多くの医師が勉
強にやってきます。
大圃研医師は研修している医師が実際にメス
を握る際も、常に一対一でバックアップをし、
万全の体制で手術に臨んでいます。
そのため、若い医師たちも安心して初めての
手術に挑めるのだとか。
まとめ
日本のがん疾患数1位、2位の胃がんと大腸がん。
これらを早期発見した場合、大圃研医師の所
へ行くか、その教え子たちにメスを握っても
らえれば回復も早いでしょう。
もはやがんは不治の病ではなくなりつつある
ようです。
とはいえ、あくまで早期がんに限った話。
きちんと定期健診を行い、早期発見・早期治
療が基本です。
「なにか見つかったら怖いから」などという
訳のわからない言い訳をして検診を受けてい
ない方は、すぐに病院に行きましょう。
早期発見できれば、すぐに現場に戻れます。